FP4ってどうなの?自分でインジェクションチューニングをやってみた結果
マフラーやエアクリーナーを交換したあと、そのまま乗り続けていませんか?
ノーマルのまま乗り続けるのは実はリスクがある。インジェクションチューニングが必要な理由
実は僕もしばらくそのクチで、「純正ECUのままでも普通に走れてるし、まあいいか」と思っていた時期がありました。調べていくうちに、これがじわじわエンジンにダメージを与えているかもしれないと知って、考えが変わりました。
インジェクションモデルのハーレーは、純正マフラーの排気量や抵抗値に合わせて燃調が設定されています。マフラーを社外品に替えると排気効率が変わって、空燃比が薄くなることが多い。薄い燃調のまま走り続けると、エンジンが高温になりやすくなったり、アフターファイアが出やすくなったりします。
僕のFXDBも、マフラー交換後しばらくはアイドリングがバラついていて、信号待ちのたびに「これ大丈夫か?」と不安になっていました。走れてはいるけど、どこか安心できない感覚。その違和感が、インジェクションチューニングを調べ始めたきっかけでした。
チューニングの種類
FP4は8万円程度で、そのまま乗るのは不安だったので購入に至りました。
今後マフラーをいろいろ試したいと思っていた僕には、このコスト構造がかなり魅力的でした。
FP3じゃなくてFP4を選んだ理由とそれぞれの違い
正直に言うと、今となってはFP3でよかったかもしれないと思っています。
FP4を選んだ一番の理由は「新しいほうがいいだろう」という、わりとシンプルな発想でした。※現在はFP3の販売は終了しています。
機能面ではFP4の方がアプリのUIが新しくなっていて、Bluetooth接続の安定性も上がっています。ただ、ここが落とし穴でした。
FP4の対応マップは、執筆時点ではバンス&ハインズ製マフラーと純正マフラーのみです。FP3は長年のアップデートで対応マップが豊富に揃っているのに対して、FP4はまだ発展途上という印象。
当時、僕はバッサーニのマフラーを装着していたので、対応するマップが存在しませんでした。結果、近いセッティングのマップで代用することに。「FP4のアップデートがいつ来るかわからない」という状況は、今も続いています。
「新しいから対応マフラーも増えていくだろう」という読みで選んだのに、これは完全に想定外でした。
現在はFP3の販売が終了しているので、FP4の最も近い形のマフラーのマップでオートチューンを繰り返してセッティングを煮詰めていくしかないですね。
次は、実際の設定手順で詰まったポイントを正直に書いていきます。
実際の設定手順。アプリ接続から初期マップ選択まで、初心者でも詰まったポイント
「自分でインジェクションチューニングなんてできるのか?」と不安に思う方も多いと思います。僕も最初はそうでした。
手順としては大きく3ステップです。
①FP4本体を接続する
②スマホに専用アプリ「Vance & Hines Fuelpak」をDLする
③アプリ上でバイクの情報(年式やエンジン)を入力し、マップを選択してダウンロードする
ハードウェアの取り付け自体は15〜20分あれば終わります。
難しい配線作業はなく、カプラーをつなぐだけなので、2013ダイナでは工具も不要でした。
詰まったのはアプリ側です。マップを選ぶ画面で「自分のマフラーが一覧にない」というケースが普通にあります。僕の場合もそうで、対応マップがなかったため、似た排気量・形状のマップを選んで暫定対応しました。
アプリ自体は英語表記ですが、操作は直感的なのでそこまで迷わなかったです。
Bluetoothの接続が途切れることが稀にあったので、スマホのBluetooth設定をリセットして再接続したら安定しました。
iOSとAndroidのアプリでは触れるレベルが違います。
FP4を検討中、もしくは使用している人は中古でいいのでAndroid対応のスマートフォンを準備することをお勧めします。
ちなみにiOS版でもオートチューンは可能です。
実際に設定が完了して走り出したあと、何が変わって何が変わらなかったか。次で正直に話します。
取り付けから1ヶ月乗った正直な感想。変わったこと・変わらなかったこと
「取り付けたら劇的に変わる」と期待していた方には、少し落ち着いた話をします。
変わったと感じたこと:
アイドリングの安定感は明らかに上がりました。以前はマフラー交換後からずっと「なんとなくバラついてるな」と気になっていたんですが、FP4導入後はそれがなくなった。低回転域のツキも良くなった気がします。
変わらなかったこと・期待外れだったこと:
パワー感の劇的な変化はなかったです。現在つけているフルコンと比べると、やはり「チューニングの深さ」が違う。フルコンは点火時期まで含めてトータルで最適化できるのに対して、FP4はあくまで燃調の補正がメイン。やるとやらないとでは全然違う、でもフルコンとは雲泥の差がある、というのが正直な評価です。
チューニングに過度な期待を持たず、エンジン保護のための「マフラー交換後の燃調補正ツール」として割り切って使うのが正しい付き合い方だと思います。
結局、FP4が向いている人・向いていない人って誰なのか。最後にまとめます。
FP4はどんな人に向いているか。買って損しないのはこのパターンだけ
「で、結局自分は買うべきなの?」という話をします。
FP4が向いている人:
- 社外マフラーに交換済みで、燃調補正をしていない
- フルコンは予算オーバーだが、何もしないのは不安な人
- マフラーをいろいろ試してみたいが、そのたびにショップに頼むのはコストがかかる
この条件に当てはまるなら、FP4は選択肢として十分アリだと思います。
逆に向いていない人:
- 可能な限りハーレーの本来のパワーを引き出したい
- カム交換やボアアップなど考えている人
僕自身の結論としては、「マフラーをいろいろ試したい+コストを抑えたい」という人には間違いなくおすすめできます。
街乗りで楽しむことが目的の方には、選択肢の一つになり得ると思います。
自分の使い方と照らし合わせて、どちらが合うか選んでみてください。
📌 インジェクションチューニングの詳細
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