帰省中に数万円が飛んだ。TBRマフラーエンド紛失から学ぶ「セルフ整備」の落とし穴

いきなりですが、バイク乗ってて「気づいたらパーツがなくなっていた」こと、ありますか?
事件が起きたのは3月20日。
帰省先の宮崎でいとこを後ろに乗せ、親戚たちとランチツーリング帰り道のことでした。
この日は絶好のツーリング日和。海を背景に最高の1枚を撮ろうと、バイクを停車させたんです。
……ここまでは、間違いなく最高の休日でした。

再びバイクに跨り、いとこを後ろに乗せようとしたその瞬間、僕は自分の目を疑いました。
「……え、ない。」
そこにあるはずの、TBR 2-1 Comp-Sの象徴であるカーボンマフラーエンドが、跡形もなく消えていたんです。

思わずアニメのように二度見しましたが、現実は非情でした。 カーボンパーツどころか、内側のメタルパーツまで丸ごと紛失。
振り返れば、少し前から「パンパン」とアフターファイアの音が不自然に増えていました。あの時、排圧の変化はすでに「異常」を知らせていたのかもしれません。
来た道を必死に戻って探しましたが、収穫はゼロ。 最悪なことに、TBR(Two Brothers Racing)はすでに廃業しています。 もはや同じパーツを新品で手に入れることは不可能な「詰み」の状態。
この絶望的な出来事から、僕は「セルフカスタムとメンテナンスの本当の恐ろしさ」を痛感することになります。
なぜマフラーエンドが外れたのか?
最後にマフラーエンドに触れたのは、昨年の5月のことでした。 マフラーの焼けで色が白っぽく褪せていたため、リフレッシュを兼ねて耐熱塗装を行ったんです。
使用したのは、数ある塗料の中からパーツクリーナーでの耐食テストを繰り返し、最も色が落ちにくかった「オキツモ」の耐熱塗料。0.1mm単位の精度を求める仕事をしている以上、DIYであっても素材選定に妥協はしたくありませんでした。
作業直後は入念に試走を行い、ネジの緩みがないことも確認済み。 ……ですが、今思えば、その日を境に一度も増し締めを確認した記憶がありません。
ダイナ乗りなら周知の事実ですが、このバイクの振動は凄まじいものです。 知り合いのダイナ乗りからは「マフラーステーが振動で折れた」という事例も聞いたことがあります。鉄のステーをへし折るほどのエネルギーが、常にマフラーエンドの小さなボルトにかかり続けていたということです。
それなのに、「一度確認したから大丈夫」という根拠のない自信が、定期的なチェックを怠らせてしまいました。

現在、車体は一旦実家に預けているため、物理的な原因究明はこれからになります。 しかし、状況から見て「繰り返される微振動によるネジの緩み」であることは間違いありません。詳細が判明次第、この記事に追及結果を追記します。
【教訓】「締めたつもり」が一番危ない。セルフ整備で負うべき「責任」の重さ
僕はエンジニアという職業柄、日頃からトルク管理やネジロック剤の使い分けには細心の注意を払っています。愛車の整備やカスタムも、基本的にはすべて自分で行ってきました。
ですが、今回の「マフラーエンド紛失」という事実は、僕の中にあった「慢心」を厳しく突きつける結果となりました。
これからバイクを買って自分でいじろうとしている方、あるいは今はショップに任せているけれど、これから挑戦しようとしている方へ。 「必ず、定期的なセルフチェックを習慣にしてください。」
僕のように、頑張って働いて手に入れた大切なパーツを失ってほしくない。その一心でこの記事を書いています。
また、パーツの紛失は自分だけの金銭的な損失では済みません。 もし後続車がいた場合、飛んでいったパーツが直撃し、重大な事故を引き起こす「加害者」になるリスクだってあるのです。
「ショップでやってもらっているから絶対大丈夫」 「一度締めたから問題ない」 バイクの世界に、そんな「絶対」はありません。
この記事を読んでくれたあなたが、ツーリング前にボルト一本をチェックする。その数秒の習慣が、あなた自身の安全、そして最高のバイクライフを守ることに繋がります。
最後に
マフラーエンドを失った代償は小さくありませんでしたが、この経験は僕自身の整備に対する姿勢を、より強固なものに変えてくれました。
皆さんの愛車も、今この瞬間にボルト一本が緩んでいるかもしれません。 ツーリング前の数秒、一度ボルトに手を添える。その小さな習慣が、あなたの大切な相棒と、最高のバイクライフを守ることになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんも、どうか安全で快適なバイクライフを!
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